the Cat Met with Special Boxes.

第10話 密林航路にうってつけの日 JUNGLE CRUISE

みつりんこうろにうってつけのひA Perfect Day for a Jungle Cruise

粗筋

冷酷無比な連続殺人事件が発生。
その極めて残忍で特異な犯行スタイルは、かつて行われていたある作戦をバトーに思い起こさせるのだった。
過去の因縁に決着をつけるべく、犯人を追い詰めていくバトー。その果てにバトーが取る行動とは・・・


登場人物

用語

セリフ

女「なにする気なの?」

マルコ「恐怖をね、奴等に与えるんだ。その為に地球上から人間が一人位減ったって、どうって事無いだろ?」

a stand alone episode:密林航路にうってつけの日 JUNGLE CRUISE

バトー「うっ・・・!」

バトー「失礼、公安9課だ。連絡受けてるだろ?」

バトー「くっ・・・!」
トグサ「うっ・・・!」
草薙素子バトー、どう?
バトー:腐敗が酷い。ベテランの観察官でも初見で判断出来んだろ。
草薙素子:違うわ。貴方がどう思ったか聞いてるのよ。
バトー:当たり、だな。
イシカワ「ぬぅ、きついな。」
草薙素子「だからモニターで見る事勧めたでしょ?」
草薙素子バトー、もういいわ。トグサ続けて。
トグサ「この2ヶ月の間に市内で発生している5件の殺人事件。今日の一家四人を入れると6件、計1二人。いずれも被害者は上半身の皮膚をTシャツの形に剥がされると言う共通点が見られました。」
草薙素子「検死の結果では生きたまま皮を剥がされてそのまま放置されていた可能性が高いそうね。」
パズ「いかれてやがる。」
ボーマ「県警のプロファイラーは何と?」
トグサ「まだ、何も。」
イシカワ「アナーキストによるテロ行為や新興宗教による儀式等の可能性は?」
バトー「いや、政治的宗教的な組織犯罪の可能性なんかない。」
ボーマ「ん?なら性犯罪の前歴者リストから」
バトー「犯人の性癖も問題じゃない。奴はこの犯行でこれっぽっちの快楽も得ちゃいない。」
トグサ「何で断言出来るんだよ。」
バトー「そこに何かあるとすればそれは・・・義務感だ。」
トグサ「そんな連続殺人あるかよ・・・」
草薙素子「あたし達が呼ばれたからには何かあるんでしょ?課長」

荒巻大輔マルコ・アモレッティ。元米帝海軍軍曹。米帝から提供された情報によると今回の星はこの男の可能性が極めて高い。国防省の資料では大戦中に各地の戦線を転々とし数々の戦績を残したが、2028年3月に依願と言う形で除隊している。その後は行方不明。」
草薙素子「この男が星だって言う根拠は?」
荒巻大輔「非常に良く似たケースに関わった前歴があるそうだ。」
草薙素子「よく似たケース?」
荒巻大輔「ああ。」
トグサ「課長、そいつの事をそこ迄分かってるんだったらもう手配はしたんでしょ?」
荒巻大輔「まだだ。外務省を経由してCIAから今回の殺人犯の極秘逮捕及び無条件引渡しの要請が今日あったばかりだ。」
バトー「ちっ。」
トグサ「待ってください。それって立派な内政干渉ですよ!大体、何で俺達がCIAの尻拭いなんか・・・」
サトウ「ま、そこを何とかお願いしますよ。」
荒巻大輔「紹介しよう。米帝から来た」
サトウ「CIAのサトウ・スズキです。」
ワタナベ「ワタナベ・タナカです。」
サトウ「どうも、どうも。」
ワタナベ「どうも、どうも。」

マルコ「これを敵地にばら撒け。今度のは最高きついぞー。」

トグサ「発見される迄、鳥に突かれてたそうだ。地面には争った形跡が有り。一応県警が表土を削って持ち帰ったけど犯人追跡に繋がる手掛かりは無し。」
サトウ「成る程ー。」
トグサ「ここは来月から工事が始まるってさ。現場が無くなっちまうな。」
バトー「そんなに長い間野放しにしやしねえ。」

サトウ「鶴見台、鶴が居るのかねえ?」
トグサ「鶴なんかもう居ない。カラスばっかりさ。」

トグサ「旦那、聞いていいかな?今回の件何か隠してる事があるんじゃないの?」
サトウ「ほぅ、それは私も興味有りますねえ。」
バトー「いいか、俺が奴を見つけた時が奴とこの世の永遠の別れになる。覚えとけ。」
サトウ「芝居がかってるねえ。はっはっはっはっはっは・・・」

草薙素子バトーバトー?大丈夫?
バトー:ああ、何でもねえ。おい!人の頭ん中勝手に覗くんじゃねえよ!
トグサ「今日はらしくないぜ。熱でもあるんじゃねえの?まあ旦那には縁のない話だろうけど。」
草薙素子トグサ、これは暗号通信よ。そのまま黙って聞いて。この件で動いている間もしバトーが暴走する様な事があったら貴方が食い止めて。

トグサ「まずっ!冷めた缶コーヒー程目が覚めるもんは無いなあ。」
トグサ:何かあるんですかね?バトーと星の間に。
草薙素子:分からないわ。でもいつもの精神状態では無さそうね。
トグサ:確かに。分かりました。出来るだけやってみます。

トグサ「ぬああ、カフェイン要らず。」
バトー「まずけりゃ黙って予習でもしてろ。」
草薙素子:頼んだわよ。
トグサ「了解。」

警察幹部A「その件は了承します。我々は捜査から手を引く。検察との交渉はそちらでお願いします。」
荒巻大輔「無論だ。」
警察幹部B「だが、CIAが星を押さえるとなると本件は迷宮入りになる訳だ。んー、あとは現場をどう納得させるか・・・」
荒巻大輔「すまんがそれも仕事の内だ。」
ワタナベ「なんとか一つ宜しくお願いします。」

警察幹部A「あ、こりゃどうも。」
ワタナベ「どうぞ宜しく。」
警察幹部B「ああ、私には名刺の持ち合わせが・・・」
荒巻大輔少佐イシカワと、こいつの裏にある壁を叩いてみろ。
草薙素子:了解。
警察幹部B「ワタナベ・タナカ・・・さん・・・?」
ワタナベ「ん?」

警察幹部A「何だ?」
警察官「部長、至急捜査本部へお出でください。」
警察幹部A「会議中だ。」
警察官「犯行現場を直に記録した映像が発見されました。」
警察幹部A「なに!何処で?」
警察官「あの、それがニューポートアキバにあるラジオ通りのビデオショップで売られていました。」
草薙素子パズボーマ、至急電気街へ。ビデオ店店主から事情聴取。
荒巻大輔IRシステムに潜って記録を洗ってみろ。
草薙素子:了解。課長
荒巻大輔:うむ、気付いたか。
草薙素子:ワタナベは予想していたようね。

タチコマ「うおーー、うっひょっひょー。楽しそうな場所ー。経験値が上がりそうなけ・は・い。」
草薙素子:寄り道している暇は無いぞ。
タチコマ「あぃ?」

草薙素子パズ辺の店を当たれ。ボーマは店主から事情聴取。映像の入手経路を辿れ。
パズ:了解。
草薙素子「昨日からの客の映像を全てピックアップ。」
9課オペレーター「了解。」

イシカワ少佐、なんとかなりませんかね?これじゃ碌に裏口のノックも出来やしない。
草薙素子:見張ってるつもりなんでしょ。
イシカワ:信用されてませんねえ。
草薙素子:だから裏口をノックしてみるのよ。何かある筈。
草薙素子「ワタナベさん、所轄が押収した映像が届いた様です。ご覧になりますか?」
ワタナベ「ええ、そうしましょう。」
草薙素子「ではあちらのブースへ。」
ワタナベ「ああ、あちらですか。」
草薙素子:後まかせた。

イシカワ「さてと。」

女「はあ、はあ、ああぁ・・・」
女「あ、あ゛ー!あ゛ー!」

トグサ「くっ・・・ちっくしょう。なんだって態々こんなデータをばら撒いてやがんだ奴は!」
バトー「奴にとってそれこそが目的だからさ。そうだろ?サトウさん。」
サトウ「何の事かな?」
バトー「俺は9課にくる以前レンジャーにいた事があってな。南米のジャングルにも潜った経験がある。」
サトウ「ほおう。で、その事とこのデータと何のつながりが?」
バトー「しらばっくれるな!あれはお前等米帝が撤退した後もずっと続いてたんだぞ!そして今またあの悪夢が俺の前に姿を現しやがった!」
トグサ「悪夢?」

草薙素子「これは?」
ワタナベ「恐らく犯人の視覚情報を被害者に流すのでしょう。」
草薙素子「被害者は自分が生きながらに生皮を剥がされていく様子を見せられていた、と?」
ワタナベ「の、ようで。」
草薙素子「酷いな。」

音声「う・・・ぐうぅ・・・」

ワタナベ「どうやら6件分全部ありそうですねえ。」
草薙素子イシカワ、何か出た?
イシカワ:ああ、流石CIA。壁は堅かったがフォートプラグにいくつか記録が残っていた。CIAのファイルではマルコについて精神分析によるかなりの数の報告書が存在してるな。
草薙素子:その中にもっと突っ込んだ情報は無い?
イシカワ:ああ、待て待て。何だこのファイル・・・サンセット計画!?

バトーサンセット計画・・・知らないって言うなら教えてやろう。先の大戦中敵国の戦意を喪失させる為にCIAが考案した作戦行動で、工作員を深く敵地に潜り込ませ現地の人間と親しくなった上で女や子供を出来るだけ残酷な方法で殺すゲリラ戦のコードネームだ。」
トグサ「そんなモンが作戦だって!?ふざけてやがる・・・!」
サトウ「その様な計画等存在しない。それが我が国の公式見解だ。」
バトー「噂ではこの任務に就いた者は精神を病んでしまったケースが多いと言われている。」
トグサ「何故そんな奴がこの街に?」
サトウ「そんな事は誰にも分からん。心理アナリストの星占いな報告書でも見るさ。」
バトー「俺は分かる。奴の戦争はまだ終わっちゃいないんだ。そして、この俺もな。」

草薙素子:話には聞いてたけど、本当に存在していたのね。でも戦意喪失が目的なら他人の死に無関心なこの国にいる限り、マルコの犯行は止まらない。
ボーマ少佐。マルコはラジオ通り近くの公園に住む浮浪者達を経由して殺人映像を売りまくっていたようです。今押収したばかりの7件目のファイルを送ります。
トグサ:7件目だって!?次の犠牲者が出ちまったのか・・・
バトー:こっちの端末にもすぐ送れ!

女「お願い・・・やめて・・・いや!ああぁ゛ー!」

バトートグサ「ぐっ・・・!」
バトー「ええぃ、くそっ!今度は被害者の視覚情報か!」
バトーボーマ、元のファイルに記録日時は付いてるか?
ボーマ:昨日の夜だ。
バトー:声紋検索で被害者の住所を割り出せ。まだ生きてる可能性がある。

トグサ「生きてるのが気の毒って位だな。」
サトウ「今は皮膚の再生技術が進んでいる。完全に元通りとはいかないが。」

バトー「このっ・・・これで満足か!お前等の作り出した怪物は立派に任務を遂行中だ!」
サトウ「だからこうして回収に来た。」
バトー「回収だと!?この野郎!」
トグサ「よせ!今こいつを締めても意味無いだろ!」

バトー「くそっ!今度は逃がしゃしねえ!確実に奴の息の根を止めてやる!」
トグサ「今度!?」
サトウ「そうか・・・君が処理してくれていたら我々も出向く必要はなかった。」
トグサ「二人とも、何の話だ!?おい。」
バトー「何処だ・・・奴は何処に身を潜めてる?」
サトウ「私に何か助言を求めてはどうかな?その為に私もこうして一緒に現場を回っているつもりだが?」
バトー「てめえが何を言えるってんだ!」
トグサ「待てよ!どういう意味だ?」
サトウ「この下には下水が流れているのじゃないかね?」
トグサ「下水っていうか、暗渠だな。」
バトー「暗渠?」
トグサ「ああ、覆いをした河さ。あ、そういや奴が浮浪者にデータを渡していた公園の下にも暗渠が通ってる。」

トグサ「河の流れと符合している。」
バトー「奴は河を遡って犯行を犯し、それを広める為に下流の街に戻っていたのか。」
トグサ「って事は奴は・・・」
バトー「俺達の足の下だ!てめえはそこで待ってろ!後で死体袋を渡してやる!」

サトウ「おー、ふん。」
バトー:マルコが地下水路を移動しているとしたらそこをねぐらに使っている可能性が高い。ボーマ達をそのまま地下水路に向かわせてくれ。挟み撃ちにして奴を捕らえる。
草薙素子バトー、その言葉信じていいんでしょうね・・・?バトー!?

タチコマ「うー、凄い湿気。光学迷彩の視認値が上がっちゃうねえ。」
タチコマ「パッキンが腐食しないかな?」
ボーマ「文句言うな。臭いが分からないだけ増しだろうが。」
タチコマ「センサーで解析出来るよお。不快なのかなー?ボーマ君の不快指数68%ー!」
ボーマ「うるさいよ。」

トグサ「おおっと、何だこりゃ?」
バトー「外部からの襲撃に備えて隠しといたんだろう。当たったな。」
トグサ:銃が隠してあるのを見つけました。
バトー「この湿気・・・この腐った水の臭い・・・そうだな、確かにここは俺達の戦ったジャングルだ。」
トグサ「何独り言言ってんだよ?おいバトー、待てよ!」
草薙素子トグサバトーはどうしてる?電脳通信切ってるぞ。
トグサ:旦那の奴、相当イッちゃってますよ。本気でマルコを殺る気だ。お#$%&¥
草薙素子「どうした?」
9課オペレーター「水道内に敷設してある光ファイバーのワイヤーケーブルが障壁になっている様です。」
草薙素子「チッ。水道局が使っている中継ステーションへ迂回してみろ。」
9課オペレーター「了解。」
イシカワ少佐。CIA本部との通信ログからとんでもない物が出てきたぞ。こいつ等最初からマルコを回収するつもりは無いんだ。事故に見せかけ被疑者を排除しろって指示が出てる。そうなんだろ!?バトーの過去を知った上でな!CIAにバトーの記録も残っていた。あいつレンジャー時代にサンセット計画が実行された現場に居合わせていたんだ。」
草薙素子「罠!?」
荒巻大輔「貴様ら、我々を使ったな!始めからバトーにマルコを消させるつもりで」
ワタナベ「何を仰りたいのか意味が分かりませんねえ。そもそも貴方方のCIAへの不正アクセス自体重大な破壊行為だ。」
草薙素子イシカワ、こいつを拘束しておけ!後で事情を説明させてやる。バトーの所へ行くわ。」
荒巻大輔「急げ!」
ワタナベ「別に我々が何かをした訳では無い。これはまだジャングルクルーズが忘れられない時代錯誤で場違いな彼等の戦争なんですよ。」

ボーマ「ちっ。」
トグサ「押さえたか?」
ボーマ「すまん逃がした。」
バトー「当てにしてねえよ!」
トグサ「待てよ!一人で行くなって!」

トグサバトー、何処だ?」

バトー「マルコー!」

バトー「もう終わりにしようぜ。」

バトー「終わりだ。」
マルコ「殺せ。俺を殺してくれ・・・」
バトー「何ぃ?」

マルコ「そうだ。そのナイフで俺の皮を剥げ。俺を殺してくれ。」
バトー「貴様・・・それでお前は任務から解放されるっていうのか!?甘えるな!」
トグサ「撃つな!」

マルコ「うぅ・・・」
バトー「悪いがな、俺の戦争はとっくに終わってるんだ・・・!」

サトウ「帰りのチケットは二人分しかないんだが。」
トグサ「ふざけるな!マルコが死体袋じゃなくて悪かったな!おるあ!」

バトー「お前、俺が撃つと思ったろ?過去の汚名を晴らそうなんて陳腐な正義感が頭を過ぎってな。ふっ、変えられない過去ならいっそこのまま墓迄持ってくさ。ここは奴のジャングルじゃない。俺達の街だ。そして俺は、警察官だからな。」
草薙素子「今度は一人、救ったじゃない。」



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