the Cat Met with Special Boxes.

第26話 憂国への帰還 ENDLESS ∞ GIG

ゆうこくへのきかんReturn to Patriotism

粗筋

自らの革命論を話すクゼ、草薙はその方法に理解を示す。
分かり合えた二人は行動を共にする。
そんな草薙を探し出島を駆けるバトー。
そして必死に政治工作を仕掛ける荒巻。
しかしその最中、米帝の原潜から戦術核が発射されてしまう。
核が全てを灰燼に帰すのか。
荒巻の作戦は間に合うのか。
ゴーダの野望が完結するのか。
様々な想いが交錯するなか事態は最終局面を迎える。


登場人物

用語

セリフ

individual episodes:楽園の向こうへ ENDLESS ∞ GIG

タチコマ:また空爆が始まった・・・!誰か船員の通信は拾えたか?
タチコマ:駄目。枝を付けられそうな電波は皆無だよ。
草薙素子タチコマ。今すぐ電脳空間に在る可処分領域を集めて、300万人の記憶とゴーストを転送出来るスペースを確保しろ。
タチコマ:ええー!?何ですか?藪から棒に。
草薙素子:時間が無い。急げ。
タチコマ:でもでも、そんな事って、可能なんですか・・・?
草薙素子:分からん。でも他に難民をサルベージする方法が見当たらない。頼んだぞ。
タチコマ:りょ、りょ、了解。

草薙素子「今支援AIに可処分領域を電脳空間に確保させている。用意が出来次第始めよう。」
クゼ「助かる。」
草薙素子ゴーストごとネットに転送する事で仮に我々が生き延びしたとして電脳化していない者はどうする。」
クゼ「そういった者を身内に持つ者にとってはこの結論は受け入れ難い。彼等は俺に失望し、自ら出島を出るだろう。」
草薙素子「こういう事態の中で先導者の役割は壮大で不安に満ちている。多くの者を導かなくてはならない立場においては時に状況に応じた独断を迫られる。その事を彼等も分かってくれているだろう。」
クゼ「だと、良いのだが。」

バトータチコマ少佐のとこ迄の最短コースは?
タチコマバトーさん!橋に向かったのでは?
バトー:俺は少佐を・・・!お?
タチコマバトーさん!?
タチコマ:通信が・・・
タチコマ:ああ・・・

タチコマ:ああ・・・
タチコマ:核ミサイルは、空爆後のどさくさに紛れて発射されちゃうのかな?
タチコマ:潜水艦が通信を全くしない所をみると、発射時間は既に決まってるのかも。
タチコマ:となると、イージス艦の距離やマイクロマシン散布のタイミングから見てAM10:00辺りが怪しいね。
タチコマ:おお・・・
タチコマ:ねえみんな、実際どう思う?難民の記憶をネットに上げた所で本当にゴーストが保持されていると思う?
タチコマ:うーん・・・
タチコマ:記憶は生命活動において重要な要素ではあるけど、ゴーストが無ければ只のデータだからね。
タチコマ:でも少佐はそこに一縷の望みを託したのでは?
タチコマ:それは分かるよ。でも余りに無謀な命令だよ。
タチコマ:僕もそう思う。だけどこのままじゃバトーさん達を助けられない。そこで僕は少佐の命令を無視しようと思うんだ。
タチコマ:ええー!?
タチコマ:何それ?
タチコマ:どうするの?

荒巻大輔「いかがですかな?」
茅葺「駄目です。私からの命令には応えない・・・」
プロト「ホットラインは開かれているのですが・・・」
トグサ「って事は・・・」
荒巻大輔「うむ。」
茅葺「悔しい・・・確かに私は解散総選挙を戦う上での広告塔だった。でも、ここ迄邪険にされる覚えは無い。高倉がそこ迄するなら、私は私の遣り方でこの事態に収集をつけます。」
荒巻大輔「どちらに、連絡を?」

タチコマ:やったあ!これで8個目だ!
タチコマ:こういった演算は得意中の得意だからねー。
タチコマ:うんうん。
タチコマ:えへへへ。
タチコマ:あと1個で確実にミサイルの軌道に弾幕を張れる。
タチコマ:君の言う通り、少佐の命令に逆らっても衛星の落下に賭けたのは正解だったねー。
タチコマ:うん・・・
タチコマ:どうしたの?上手くいってんのに。
タチコマ:それが・・・これって、もしかして僕達のAIが乗っている衛星じゃないかな?
タチコマ:ええー!?
タチコマ:何で何で?それ米帝の衛星だよ?
タチコマ:うん。でも、どうやら僕達日本から打ち上げた米帝の衛星に間借りしているらしいんだ。
タチコマ:何だよ、結局安保なんか結ばなくたって奴等の言いなりじゃないか!
タチコマ:にしても、少佐は何でそんな所に僕達のAIを?
タチコマ:うん、もしかして逆に米帝をスパイしようとしていた、とか?
タチコマ:そこ迄は分かんないけど・・・困ったな。もう時間が無い。

タチコマイシカワさーん!」
イシカワ「何だ?」
タチコマ「僕、皆と一緒に行かなくちゃならない処が出来たんですが・・・」
イシカワ「ん?そうか・・・」
タチコマ「ご免ね・・・」
イシカワ「まあいい。少佐達の事を頼むぞ。」
タチコマ「うん!」

イシカワ「さて、ここからは本当に一人か。」

バトー「む・・・少佐・・・何処だ・・・?」

草薙素子「クゼ。」
クゼ「何だ?」
草薙素子「お前、鶴を折れるか?」
クゼ「鶴?」
草薙素子「ああ。それも左手だけで。」
クゼ「制御ソフトを使えば誰でも折れるだろう?」
草薙素子「そうじゃなくて・・・」
クゼ「お前は折れるのか?左手で。」
草薙素子「今はな。」
クゼ「お前も孤独を生き延びた人間らしいな。名は?聞いていなかったが、何と?」
草薙素子「忘れた。偽名はあるがな。それはお前も一緒だろ?」
クゼ「そうだな。いくつかの名を難民から貰った。俺は彼等を救うつもりで行動を共にしていたが、本当は孤独を埋めたくて一緒に居ただけなのかもしれん。」
草薙素子「だが、結局は埋まらなかった。頼られる事はあっても頼る事は出来なかった。」
クゼ「お前には、心を許せる誰かがいるか?」
草薙素子「いなくはない。」
クゼ「そうか。俺は、ずっと探している。」

洋輔「大丈夫だ。橋の近くにはミサイルは飛んでこない。慌てずに行くんだ。」

バトー「素子おおぉ!」

タチコマ:♪僕等はみんな生きている生きているから悲しいんだ♪掌を太陽に透かしてみれば♪真っ赤に流れる僕の血潮♪ミミズだってオケラだってアメンボだって♪
プロト「何て事だ・・・君達にはきっと、ゴーストが、宿ってるんだね・・・」
タチコマ:♪みんなみんな生きているんだ♪友達なんだ♪
トグサ「どうした?プロト!」
タチコマ:♪僕等はみんな生きている♪生きているから笑うんだ♪
タチコマ:♪僕等はみんな生きている♪生きているから嬉しいんだ♪掌を太陽に透かしてみれば♪真っ赤に流れる僕の血潮♪
タチコマ:♪トンボだってカエルだってミツバチだって♪みんなみんな生きているんだ♪友だち
荒巻大輔「どうしたプロト、何があった?」
プロト「どうやら、タチコマが衛星ごと、核ミサイルに衝突した様です・・・」
トグサタチコマが・・・」
荒巻大輔「最悪の事態は防げたと言う事か。」
プロト「はい。」
茅葺「よく状況が把握出来ないのですが?」
荒巻大輔「どうやら、部下の犠牲により核ミサイルの投下は防げた様です。」
茅葺「部下の?」
荒巻大輔「それより、先程の・・・」

ゴーダ「私だ。ミサイルが?まあいい。どの道茅葺の行動如何で冷戦構造が完成する。だが彼は英雄に成り損ねたな。」

サイトー「あの爆発は?」
パズ「ああ、タチコマの歌が聞こえていたが・・・」
ボーマ「あいつ等が、止めてくれたのか・・・」

クゼ「どうした?」
草薙素子「何故か、AIが私の命令と違う行動を取った様だ。」

バトー少佐、無事か!?タチコマが・・・!」
草薙素子「ああ。」

トグサ「課長、もし総理が連絡した先が・・・」
荒巻大輔「分かっている。だが今は官房長官とゴーダを押さえる事が先だ。この件、儂等の目の黒い内に公に出来ない可能性もある。まずは事後処理を迅速に行おう。」
トグサ「分かりました。」

高倉「入りたまえ。」
荒巻大輔「官房長官。我々がここに来た理由は、お分かりでしょうな?これはクーデターであり、戦争に託けた虐殺行為ですぞ。」
高倉「核による自爆を見過ごす事は出来んよ。」
荒巻大輔「そんな物はありません!その筋書きを書いたのは、貴方と内庁のゴーダでしょう。」
高倉「ゴーダ?私は国家の将来を考えた上で安保を前倒しした迄だ。これは難民との戦争だよ。」
荒巻大輔「長官!これから非公式ながら厳しい査問を受ける事になりますが。」
高倉「元より覚悟は出来ている。それより、君は私が考えていた以上に女だったな。感情に任せて何処に助けを求めたか知らんが、この国は米帝無しには立ち行かん国だよ。」
茅葺「何か考え違いをされている様ですね。」

米軍隊員「核爆発では無い様だな。」
米軍隊員「どうします、2発目を発射しますか?」
米軍隊員「いや、北東から南下してきている機影の正体を確認してからにしよう。」
米軍隊員「ですが、もし機体に81の軍旗のマークがあったら・・・」

茅葺「一身独立して、一国独立す。私は初めからそう考えて行動してきたつもりです。茅葺政権はこれ迄通り、米帝、米露連合、中国、そしてアジア、EU両諸国とも同様の距離を保ったまま、独自の判断で動く国連協調路線を模索していくつもりです。」

米軍隊員「航空自衛軍の秘密部隊か・・・日本サイドの意志は確認した。撤収する。」

茅葺「連行して下さい。」
トグサ「分かりました。」

男「総理の命令で来た!急いで乗ってくれ!」
バトー「分かった!立て。こいつは、返して貰うぞ。」

草薙素子サイトーパズボーマサイトー:無事だったか少佐草薙素子:ああ。すまんがそのまま自衛軍に事態の詳細を報告してくれ。
サイトー:分かった。

草薙素子「お前・・・!」

イシカワ「ん?おお・・・」
内庁職員「公安9課イシカワだな。そいつを渡して貰おう。」
イシカワ「こいつをか?」
内庁職員「そうだ。」

イシカワ「なめるんじゃねえよ。9課は荒事と情報戦を得意としてるんだ。」

ワタナベ「奴隷の国が奉仕を怠れば消費の国が餓えるのは必然。人手不足は奴隷製造業を潤すが権利を主張し過ぎれば資本主義の血脈が硬化する。」
ゴーダ「我が国は脳こそ資本主義を名乗ってきたが実情は理想的な社会主義国だ。だが老廃物が溜まれば血の配分を操作出来る脳が必要になる。それは自由と平等を謳う貴国とて同じだろう。」
ワタナベ「勿論。だが本音と建前は別腹だよ、はははは。」

荒巻大輔「よし、行け!」

トグサ「やめろ!死に急ぐんじゃない。」
ゴーダ「荒巻さん、これは何かね?」
荒巻大輔合田一人。内乱の予備陰謀、外国に対し私的に戦争をする目的の予備陰謀の容疑だ。一緒に来て貰うぞ。」
トグサ「官房長官も、概ね容疑を認めている。それに最後のプロデュースも失敗に終わったぞ。」
ゴーダ「そうかね。だが私を今から逮捕しても意味は無い。」
トグサ「どういう事だ!?」
ゴーダ「私と官房長官とは常にスタンド・アローンな関係だったし、それに今頃は私自身が記した報告書が既に警察庁に届いているからだ。知らんのか?それらの犯罪に関しては自首する事でその罪を一切問わないと刑法で約束されていてね。私は私の才能を必要とする国に行く。」
トグサ「いいのか?本当に。ここに総理からの書簡がある。総理はお前の能力を高く評価している。だがそれが国外に流出する恐れがある時は全力で阻止せよとの事だ。状況によっては対象を殺害する事もやぶさかで無いともある。」
荒巻大輔「どうするかね?」
ワタナベ「気にするな、単なる脅しだ。行こう。」
ゴーダ「ああ。」
草薙素子「あらそう・・・なら死になさい!」

バトー「残念だったな。ん・・・?」
ワタナベ「やあ・・・」
バトー「てめえは!?」
荒巻大輔「貴様ら!いつからこの件に謀計をめぐらせていた!?」
草薙素子「課長!」
荒巻大輔「急げ!奴を消させてはならん!」
トグサ少佐!」

サトウ「それは何かね?」
クゼ「鶴・・・だ・・・」
サトウ「鶴?ふーむ、にしてもよく効くな、このマイクロマシン。苦しまずに死ねるよ。君はとても興味深い人物だが、我々にとっては危険な因子だ。貴国にはコントロール出来ないカリスマ指導者は要らない。従順な消費者が居ればそれで良い。」
クゼ「先に・・・行くぞ・・・」

荒巻大輔少佐。何処で油を売っておる!?新浜4区でアズマプロトと合流しろ。どうした?お前が要求した追加予算は全て通したぞ。
草薙素子ウチコマ、インフォメーション。」
ウチコマ「イエッサー。」
荒巻大輔:なあ少佐、今度の事では多くの犠牲が出た。難民問題も振り出しに戻っただけだし、茅葺総理の掲げた独立共闘路線も国民にとっては茨の道となるだろう。これからは我々の様な人間が益々必要になる。
草薙素子「かもね。」
バトー「なんだ?おい、随分他人事じゃねえかよ。」
トグサ少佐、まさか全てに達観しちゃった、とか言うんじゃないでしょうね?」
ウチコマ少佐、第329期国家審議会にて予算通過のレポートがあります。」
草薙素子「よし。桜の24時間監視は中止。今から仕事に復帰するぞ。」
パズ「やっとか。」
ボーマ「ああ。」
サイトー「退屈で死ぬかと思ったぜ。」
イシカワ「暖気しときゃよかったな。」
トグサ「やっぱり少佐はそうでなくっちゃ。」
バトー「ブリーフィングはどうする?脳潜入で済ませるか?」
草薙素子「いや、お前が先行して指揮をとれ。私は後から合流する。」
バトー「そうか・・・」
草薙素子「何?」
バトー「いや・・・何でもねえよ。」



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